葬儀、年回忌法要について

葬儀について

◎葬儀の連絡と打ち合わせ
ご往生の報を受け次第、臨終勤行と葬儀内容の打ち合わせをいたします。留守時は、時間をおいておかけなおしいただくか、寺中・発願寺へおかけください。
【発願寺 TEL0764-75-1532】
深夜時間帯は、翌朝7:00以降に連絡をおとりください。また、住職の都合により出向できない場合は、お電話で打ち合わせをいたします。
お悲しみの最中でありますが、何卒宜しくお願いします。

・皆さまへのお願い
葬儀・法要等のお申し出は、必ず門徒であるお手次の寺院へ依頼してください。他寺院へ依頼されますと、その後の仏事を承ることができない場合があります。また、葬儀等の急な法務にて住職の都合がつかない場合、やむをえず当山より同派他寺院僧侶へ出勤代行を要請することがあります。何卒ご了承ください。

* 法名 *
故人が生前に帰敬式を受けて法名をお持ちの場合、打ち合わせ時にお伝えください。無ければおつけします。本来、法名は亡くなってからお付けするものではありません。ぜひとも存命中に本山にて帰敬式をお受けになり、法名をいただかれますようお願いします。
「法名」とは、仏法に帰依して仏弟子となった人に授けられる名前であり、得度式や帰敬式(おかみそり・おこうぞり)を受式することによって、本願寺御門主からいただきます。法名は全て二字とし、「釋」の字を上に冠し「釋○○」とします。「釋」は仏弟子になるという意味で、釈尊(お釈迦さま)の一字をいただきます。(本願寺案内より抜粋)

* 院号 *
院号をご希望の際は、打ち合わせ時にお伝えください。当山より本山へ申請します。院号は本山へ定められた冥加金を納めることにより授与されます。本山の定める院号冥加金は通常¥200,000より段階的に設定があり、冥加金は本山へ納付されます。
「院号」とは、もとは寺院の名をもってそこに住む僧侶を呼ぶ風習が平安時代ごろから起こり、現在浄土真宗本願寺派では、宗門の護持発展に功績があった方、または社会に対する功労が顕著であると認められた方に授与されるものです。(本願寺案内より)
お手次の寺院や本山への懇志、又はご往生なされたご家族へ感謝の心をあらわすために申請なさる方もおられます。院号の有無は、皆さまのご判断におまかせしております。

* 満中陰法要 *
葬儀の打ち合わせ時、満中陰法要(四十九日納骨法要)の日程を暫定的に決定します。葬儀以後の七日参り・月命日参り等は、あらためてご相談ください。

◎祠堂について
「祠堂」とは北陸地方特有の言葉で、お寺へ懇志金をお納めいただくことです。ご家族のご往生を機縁とし、お寺へ祠堂(寄進)をするという仏教の古くからの慣習です。御門徒の皆さまのお寺を護る志「布施」に対し、お寺にて永代にわたり勤行がなされる「法施」が、当山では毎年6月20日に「永代祠堂経」として行われています。当山へ祠堂を施された御門徒方は、永代祠堂経(門信徒物故者総永代経法要)へ、ご案内の上でご参詣いただきます。

葬儀に関する皆さまからのお問い合わせ

Q : 玄関先に塩は盛らないのですか?
A : 浄土真宗に盛塩の習慣はありません。死は不浄ではなく自然ととらえ、穢れとしません。故人は阿弥陀如来の本願力によって西方極楽浄土へ即得往生し仏となるので、迷いさまよう「霊」の存在には否定的です。

Q : なぜ故人の年齢が増えるのですか?
A : 仏事での年齢は数えで算出します。誕生年を1歳とし、満年齢より1~2歳増えます。

年回忌法要について

毎年始に配布しているお年頭のお知らせ内「年回忌早見表」で、忌年をご確認ください。年数は数えで算出します。年回忌法要のご予定日時はお早めにお願いします。
※急なお申し出や繁忙期(在家報恩講時期等)にかかる日のお申し出は、ご要望に添えない場合がございます。何卒ご了承願います。

【法要に関するご案内】
法要に先立ち、法要場所・御仏幅数・僧侶人数を決定します。
御仏は一幅より、特別な年忌法要では最大で五尊をお迎えいただけます。
僧侶人数は場合により様々です。ご要望やご不明点は当山へご相談ください。

◎法要会場について
法要の会場として、主に3つがあります。

《自宅》
仏壇のある自宅仏間での法要は、一般的かつ意義深い場です。
法要当日、当山まで御仏と仏具をお迎えいただきます。床間へ本尊絵像を掛け祭壇を組み、打式・仏具にて荘厳、仏飯・仏花・供物等をお供えします。床間へ設置する祭壇と蝋燭をご用意いただきます。
祭壇:ご自宅にある飯台・テーブル等を使用して白布を掛けます。(葬儀社よりレンタル可)
蝋燭:床間の尊前は和蝋燭(イカリ型・棒型)が望ましく、サイズは30~50号です。白色が基本ですが七回忌以降の色は問いません。節目となる三十三回忌や五拾回忌は赤色で、仏壇も同様です。
在家報恩講をお勤めする場合、仏壇用の赤蝋燭が必要です。(※西洋蝋燭不可)蝋燭は普段からご用意しておくことをお勧めします。

*略式法要
御仏をお迎えされない場合、仏壇にてお勤めします。仏壇用の赤白蝋燭・仏花・供物等をお供えください。

《当山本堂(上法要)》
ご自宅が困難な場合、当山本堂にてお勤めいただけます。広い本堂・歴史深い木像本尊へおまいりください。椅子席ですのでお気軽におまいりいただけます。荘厳は整っておりますので、仏花・供物・お茶菓子等をお持ちよりください。境内地駐車可。

《葬儀社ホール》
上記が困難な場合は、葬儀社ホールにてお勤めすることもございます。自宅法要と同様、法要当日に当山より御仏をお迎えいただきます。あくまで場所を借りるだけですので、葬儀社所有の御仏は不可といたしております。また、法要本来の意義や味わいの観点からお勧めはしておりません。最終手段としてのみお考えください。

法要に関する皆さまからのお問い合わせ

Q : 年回忌法要は命日を過ぎてはならないのですか?
A : 命日を過ぎてはならないという決まりはありません。迷信よりも、法要をお勤めなさる姿勢、御仏御先祖へお参りなさるお心を大切になさってください。

Q:蝋燭の色にはどのような意味があるのですか?
A:蝋燭の色は、法要の内容によって変わります。
白蝋燭:一般法要にてひろく使用。
赤蝋燭:報恩講や慶讃法要等にて使用。
金蝋燭:慶讃法要や仏前結婚式など、とくにおめでたい法要で使用。
銀蝋燭:葬儀・追悼法要にて使用し、年忌法要で用いるのは三回忌まで

Q:お供物は何を供えるとよいでしょうか?
A:供物は仏飯をはじめ、おけそく(お餅)やどら焼きなどが一般的です。その他、酒類や生前故人が好まれたものなど様々です。悲しみやまぬ法要時は黒豆飯、おめでたい節目の法要では赤飯や紅白のお鏡餅をお供えすることもございます。その他、皆さまの判断にお任せしております。

Q:式章とは何ですか?
A:帰敬式受式又は院号申請後、本山より「式章」が授与されます。正式には門徒式章といい、浄土真宗本願寺派で用いられる法具です。仏事における葬儀・法要等で首にかけてお参りします。過去に当山からお配りした式章もございますので、首にかけてお参りください。